備忘録的な。

観た試合の備忘録的な。

セリエ34節 インテルxローマ

15

取りに来るローマをチャルハノールの動き、

ハンダノビッチで剥がす展開。

ローマはエイブラハムが動き回って収める。

ディマルコの持ち上がりが効いて、

ラウタロ、ペリを走らせて裏を狙う形も◎

30

最終ラインを上げさせない事に成功、

チャルハノールのミドル

オリベイラにはブロゾが出て行く。

裏に当てて落ちたボールをチャルハノール、

中盤の争いで優位に立ててる。

29分、大ピンチをひっくり返して先制

ペリシッチが幅を取って広げて

ジェコ、ラウタロの落としに

チャルハノールの縦パスで勝負あり。

ダンフリースもしっかり決めた。

45

光るディマルコの上がり。

ジェコの落とし、ラウタロが裏を狙うから活きる

得点シーン、チャルハノールのダッシュ

ペリシッチの裏抜けで引っ張り

ブロゾが抜けてエリア内で仕掛けて叩き込む。

フルスプリントした後のディマルコのクロス◎

ムヒタリアンの周囲をチャルハノール、

ディマルコで上手く使ってる。


60

前から取りに行く姿勢をくずなさいローマ

危うくてもシュクリニアルの好守もあり

劣勢にはならず。

逆に剥がして進める場面も引き続き

ラウタロのヘディングで止めの3点目

ファラオーニが右奥を狙うので

左サイドが劣勢、デフライカバーリング


75

ヴェレトゥ、カルレスペレス投入

ペレスの幅取り、カルスドルプの高い位置取り、

ムヒタリアンとエイブラハムの

動きで攻撃が活性化するローマ

セルヒオ・オリベイラフォワード2人の間で

上手く受けて前進していく

90

ブロゾビッチが下がって

ガリアルディーニが入ってからの記憶はない、、

降りてオリベイラに付かれて前に走るを

繰り返して失笑し、失点シーンでは

集中できずムヒタリアンを離してた。。。


総括

やはりラウタロが活きるとまるで違うチーム。

フォワードに勢いが出ると前の選手たちに

動きが出て長いボールも短い繋ぎも出来て

相手に大きな負荷を与えられる。

ここ最近しばらく良くなかったジェコも

ポストプレーで活躍できてたし

ラウタロ効果はかなり大きいと思う。

チャルハノールも中盤にスペースさえあれば

躍動できる。ディマルコとの絡みも良かった。

ローマが調子上げてたのでどう転ぶか、

という試合前の予想だったけど蓋を開けてみれば

良い内容で主力を休ませて3点取って勝利。

ラウタロが調子戻してなければやられてたと思う。

リーガ32節 バルセロナxラージョ

バルサスタメン

シュテーゲン

デスト、エリック・ガルシア、ラングレ、アルバ

フレンキー、ブスケツ、ガビ

デンベレ、メンフィス、フェラン・トーレス


前半。

まずボールを持つのはバルサ

ラングレ、エリックの持ち出しと縦パスは光る。

この2人は攻撃面は全く問題ないので

期待通りの出来。あとは守備。

カディスの守備、

ブスケツに1人付け展開力を封じる。

デンベレに入った時にサイドバックが対応し

サイドハーフも戻ってくる、

ボランチの選手がハーフスペースを消す守備を徹底。

これがフレンキーの生きるスペースを

消しており嫌らしい。

前半はデストもそうだけどデンベレをサポートできず

個に頼りきりの展開。

ただデンベレ、相当警戒されているのに

そこを突破してチャンスに繋げるのが凄まじい。

中に入って縦に抜けてクロスを上げて

遠くからも狙っていく。

それに比べフェラン・トーレス

とにかくロストが目立つ。

18分のシーンでは、エリックの縦パスを

メンフィスが収めてブスケツに落とし

フェラン・トーレスに展開して

ブロックが整う時間を作らせない良い展開だったけど

仕掛けて簡単に失ってしまってる。

攻め手が徐々に無くなり、時間が経つにつれ

カディスの守備も自信を付けチャレンジしてくるので

前線でメンフィスも収まらなくなり

デンベレ以外の2人がロストマシーンと化す。

ただメンフィスに関しては、ボールが入った後の

サポートが遅いので個人だけの問題ではないかな。

カディスの選手で良かったのは、

ヒメネスがクロスを弾き返し続けたのと、

レデスマの時間の使い方。ゴールキックの度に

上手く時間を使って蹴ってくるので

リズムを狂わされてたように感じる。


後半

開始早々にクロスから失点、

大外アタックに何度かやられていたけど

失点の形はエリック、ラングレが競り勝てずに

シュテーゲンが2度防ぐものの押し込まれた。

エリックは基本的に良いプレーするけど、

こういう場面で競り負けてしまうのが勿体ない。

フォワードに例えると、シュートは下手だけど

ポストプレーだったり裏抜けが上手くて

周り生かすのに優れた選手って感じ。

話を試合に戻す。

後半からメンフィス左、フェランを真ん中。

ただ特にこの2人に改善は見られなかったかな。

改善が見られたのは右の攻撃。

デストが明らかに仕掛ける回数を増やし

ドリブルで抜ける場面も。

ここで相手にストレスを与え続け、

遂に56分のシーンでハーフスペースが空いて

フレンキーが侵入に成功してた。

得点には繋がらなかったけど予兆は有る。

後半もデンベレは右から仕掛け続け、

デストとフレンキーの動きも良くなってるから

負荷が減り1対1の場面も出てきて

相手を剥がし続けてた。

フェラン・トーレスは外し続けてた。

そして取れな過ぎることでオーバメヤン投入。

オーバメヤンは真ん中に入り、早速メンフィスとの

ポストプレーの違いを見せてた。

メンフィスはフィジカルに自慢があるので相手の

近くで受けて背負いながらするけど、

オーバメヤンの場合は動き多くしてスペースを

作って綺麗にボールを引き出していく。

相手が疲れているのもあるけど、真ん中で

オーバメヤンが収まることで攻撃は良くなってる。

右サイドは圧倒できていて、

相手は選手交代をしながら体力を回復させてる。

完全に押し込んで、エリックがミドルを打ったりして

どんどん引き出そうとしてる。それでも決まらん。

75分は逆にラングレの軽いプレーもあり失点のピンチ。

さてカディスはいよいよラインを

上げれなくなったので5バックに。

541で撤退し、とにかくスペースを消してきた。

アダマ、ルークを入れて両サイド利き足選手置いて

クロス攻勢に移るも跳ね返され続ける。

ヒメネスがずーっと気を吐いてるし、

キーパーのレデスマもビッグセーブ連発。

もうどうもならん。おしまい。

感想

ホームでカディスに負け、CL圏内大丈夫?


セルヒオ・ゴンザレス老けたなあ。






リーガ32節 セビージャxレアル・マドリー

セビージャ

ボノ

ナバス クンデ ジエゴ・カルロス アクーニャ

ジョルダン ラキティッチ

ラメラ パプ・ゴメス テカティー

マルシャル


レアル・マドリー

クルトワ

バスケス ミリタオ アラバ カルバハル

モドリッチ クロース カマヴィンガ

バルベルデ ベンゼマ ヴィニシウス


前半

開始早々から、光るジョルダンの展開。

タッチから展開までのスピードが早くて

あっという間に中を経由して逆サイド。

8分のシーンでも直前のインターセプトから、

マルシャルへ楔の縦パスを送ったり

素晴らしい入り。セビージャの中心。

なぜ代表に呼ばれないのか不思議なレベル。

バルサ相手にも、マドリー相手にもやれてる。

他の選手ではテカティートが左で起点を作り

バスケスを押し込む。

マルシャルも身体を張って収めて味方を活かす。

怪我でいなくなった後前線でボールが

収まらなくなったので貴重な存在となってる。

守備ではボノはいつも通り尽く防ぎ、

クンデも強さ速さ見せジエゴ・カルロスは

見事にシュートをブロックしている。

2点取れた30分くらいまではマドリーの

省エネプレスもあり、攻守で上回ってる。

次はマドリーの話。

カマヴィンガとクロースの共存が怪しい。

スタートから左IHに使われたカマヴィンガだけど、

まずは自分が中で受けて経由するイメージを

強く持っているように思えるので

アンカーのクロースと重なる場面が多い。

ジョルダンが守備時出てくるのでもっと

背中をとっても良いのだろうけど、

スタートが低いので押し込まれる要因に。

2点取られた後、カマヴィンガ底にして

クロースを左に回した時間はボールの循環が

上手くいくようになって押し込むことに成功。

他にもプレスの強度だったら色々な要素が

多くあったけど配置を明らかに弄ったのはここ。

バルベルデも空回りが多かったけど、

30分過ぎから奪う場面が出てきて乗ってきている。

押していたけど取り切れず、前半終わり。


後半

インサイドに入ったモドリッチがとにかく凄い。

左ハーフスペースに顔を出し続け

カルバハルとヴィニシウスを操る。

左で作って右で刺す形の出来上がり。

バルベルデの強度も右IHで光って

何度もボールを回収していた。

後はロドリゴ、スペースへの入り方が

抜群に上手くて急所を捉える嫌らしさ。

カルバハル、ヴィニシウス、モドリッチ

左でポジションを代えながら圧力を強め

セビージャは押し込まれてる。

ここで前に出るパワーが欲しいのだけど、

ラファ・ミルが競り合いで勝てない。

スピード勝負でも、高さでも圧倒されて

ボールが収まらず起点になれていなかった。

押し込まれたセビージャは選手交代で

流れを引き戻しに。

まずはグデリ、アウグスティンソンで

ボールを奪う場面を増やし、オカンポス

前に出るパワーを補強していった。

ロペテギのこの狙いはハマっていて、

押し返しチャンスを作っていった。

ただここで決まられないセビージャ、

自ら流れを手放したような展開となり

ナチョの同点弾、ベンゼマの逆転弾と繋がる。

ディフェンスラインは押し込まれても

ラインを下げ過ぎず踏ん張っていただけに、

前の選手が応えられなかったもったいない敗戦。



リーガ5節 バレンシアとベティス 〜キレキレ大ベテラン〜

リーガ5節 バレンシアベティス

ベティスの大ベテラン、ホアキンの凄みを感じた試合。歳を重ねても落ちない切れ味、増す深み。ペジェグリーニのスーツもレトロでよかった。


では試合内容。

スタメン

バレンシア

ドメネク

コレイア、ディアカビ、ギジャモン、ガヤ

ジェイソン、ヴァス、コンドグビア、ゲデス

マキシ・ゴメス、ガメイロ


ベティス

ロブレス

エメルソン、バルトラ、シドネイ、アレックス・モレーノ

ホアキン、ギド・ロドリゲス、カナレス、テージョ

フェキル、サナブリア


前線

〜10分

ベティスはギド・ロドリゲスとカナレスが中盤で縦関係を作ってゲームをコントロール

カナレスがプレッシャーの少ないエリアから、左右に正確なボールを供給。

ギド・ロドリゲスは優秀なフィルター役。

ベティスの攻撃は右サイド、フェキルがハーフスペースに顔を出しながらボールを受け仕掛けていく。

バレンシアはギジャモン、ヴァスを中心に組み立てをしたいけど、収まるところがなく苦戦。

〜20分

ベティスの右サイドで生まれるリズム。

ホアキンとエメルソンのポジショニングが秀一。ホアキン開けばエメルソンが中で抜ける。そこに入ってくるフェキル、取り所がないパス回し。

詰まったときにはカナレスに戻して再び揺さぶる。やり直しも。守備の面でも、ヴァスに入ったボールを厳しくチェイス、隙がない入り方。

得点シーン、前述の右サイド攻勢から。

カナレスの作り直しの鋭いボールを収めたホアキン、エメルソンがタイミングよく駆け上がりクロス、最後はカナレスが上手く相手を外して先制点。ディフレクションもあり、ドメネクはどうしようもなかった。

〜30分

カナレスを捕まえられないバレンシア、右を蹂躙されて次は左サイドも崩され始める。コレイアの守備の弱さに対しテージョ、アレックス・モレーノが裏抜けを仕掛ける。

バレンシアはボールを奪ってもボール回しの質が悪い。

SHの位置が中の密集で受けるような形で、収まりを作れない。ジェイソンはそもそも受けれず、ゲデスは受けてもスピード上げる前にプレスで潰される。パスミスも多く、ブレーキに。

中に絞らせたSHに受けさせ、SBを高い位置に保ちたい狙いは見えるけど、収まらないので攻撃は活性化されない。

〜45分

ベティスの右が止まらない。バレンシアはプレスが掛けられない場面も増えてきて、クロスを上げる際にフリーにさせる場面も。

良いシーンでいうと、40分のゲデスが大外で受けてエメルソンを外したシーン。

ゲデスのドリブルにマキシが呼応してバルトラの裏を駆け抜け、ゲデスもしっかり使った。こんな場面が増えれば。


後半

〜10分

バレンシア、後半に出した答えは早いタイミングで前にボールを放り、ラインを上げてプレスを掛ける。右サイドバックのコレイアを高い位置に保ってガメイロも組立に関与しボールを前進させようと。

ただ、ベティスの囲い込みが早く良い場面作れず。

〜20分

後半入り、勢いを持って入ったけど上手くいかずにイ・ガンインとブランコ投入。

イ・ガンインは収められる選手なので、右での展開は増えるけど中にどんどん入っていくのでコレイアが孤立。

代わって入ったブランコはシンプルにクオリティ不足を露呈。

チームとしてロストも増え裏を狙われる場面も増える。

〜30分

イ・ガンインが精力的に動き、コンドグビアは被カウンターの対応策として右の低い位置でコレイアをサポート、ヴァスは左のボランチとして受けたボールを開いた右サイドバックのコレイアに届ける。

バレンシアのポゼッションが高まっているところ、つまらない形のロストから、大ベテランのホアキンがコンドグビアを引き千切り、テージョのシュートをディアカビが遮り決定的な2点目。

このシーン、ブランコが入ってロストが増えた左で失いホアキンが駆け上がり、ディアカビが寄せずコレイアが寄せてきてテージョがフリーに。

ブロックに入ったディアカビは責められないけど、その前の対応が悪かった。

〜45分

ガヤが何度かいい裏抜けをしていたのに使えないブランコ。なぜ入れた。

ソレール投入、ポゼッションの中心となる。一緒に入ったバジェホも動き多くボールを引き出すので82分のシーンでは綺麗なパス回し。ソレールの動き直しからバジェホがボール引き出し、少ない人数であっという間に前までボールを運んだ。

守備の面でも周りにコーチングしながら、チームを落ち着かせてた。ここでも、ブランコは何度もコーチングされてハマっていなかった。


感想

バレンシア、攻撃の糸口が掴めない難しいチーム状態。

イ・ガンインとムサがいないことでボールを収め運べる選手がおらず前半は酷い出来だった。

ソレールの復帰がどう転ぶか。

ベティスは反対に収まる選手がたくさんいて、リズム良く楽しそうにサッカーしてた。

アンダルシアの大ベテランは老いないのかな。

おしまい。


おしまい。

リーガ4節 ビジャレアルとアラベス 〜見えてきた形〜

リーガ4節、ビジャレアルアラベス

ビジャレアルにとってはバルサに大敗した試合から、リアクションが大事になるホームゲーム。

前半は重たく良くない雰囲気が流れるもの勝ち越し、後半はチームとして今後の可能性を感じるゲームだった。

格下と目されるチームには、内容悪くとも勝ち切っている所は純粋に評価できる。

あとは可能性を感じた後半の形を磨き、バルサの様な強豪にどこまでやれるか。


では感想。

ビジャレアル

アセンホ

マリオ・ガスパールラウール・アルビオル、パウ・トーレスエストゥピニャン

イボーラ、トリゲロス、パレホ

ジェラール・モレーノ、パコ・アルカセル、モイ・ゴメス

アラベス

パチェコ

ナバーロ、ラグアルディア、レジューヌ、ドゥアルテ

エドガル・メンデス、ペレ・ポンス、バタグリア、サインス

デイヴェルソン、ルカス・ペレス


前半

〜10分

ビジャレアルのビルドアップはCBが大きく開き、イボーラを落としてパレホ、トリゲロスも低めの位置でSBの2人を上げていき、サイドハーフのジェラール、モイ・ゴメスが中に入ってボールを引き出す。

失った後の強度を意識して前にボールを運んで裏を伺い、奪われたチェイスするという縦の意識が強い少しビジャレアルっぽくないスタイル。

アラベスはマチンが監督だけど442でシンプルな形。前線からプレスをかけていき、中盤も連動して押し上げる。

〜20分

アラベスのプレスは前への意識が強く、後ろのビルドアップに重たさがあるビジャレアルにハマる。

重たさ、というととにかく重心が低い。

CBが開いて、中盤が降りてサイドバックを上げるけど、選手の距離感が遠くて繋がらない。

レーンの被り、裏抜け一辺倒の攻撃。

そんなビジャレアルのビルドアップを、特にアルビオルの所で何度か引っ掛け、カウンターを仕掛けられそうだったけどキープと展開ができないアラベス

〜30分

重たい雰囲気を打開しつつあるビジャレアル、何が良いかというとトリゲロスの角度の付け方。

縦に引き出すのではなく、斜めに走って角度を付けたパスコースを作る。

27分のシーン、動きが出てきたことで生まれたパウ→パコ→モイ→ジェラールの流れでフィニッシュまで持ち込む。

受けに落ちたパコに対し連動したモイ、ジェラール。この速い展開がエメリのやりたい形だと思う。

〜45分

パウ・トーレス、トリゲロスが角度を付けてどんどん良い回しをし始める。

ハマってないのはイボーラ、マリオ。

どちらも裏一辺倒でリズムを崩してる。この2人は後半で一気に良くなるので、前半の動きは恐らく監督の指示だと思う。

ビジャレアルはリズムが良くなってきた所、アラベスは点こそ取れているけど攻撃の形が見えないまま前半終わり。どちらもミスが多い。


後半

〜10分

アルビオルがボールを持った時にパレホが抜けてオトリとなる動きをしたのに、一緒に裏抜けを狙ったマリオ。そしてそこに無理やりロングボールを蹴ったアルビオル。それに対しパレホが怒ってコーチング。

この辺りから変わり始める。

52分あたりのシーンは、良い傾向。

〜20分

右はジェラールが張りながら、トリゲロスが中にいてマリオが斜めの抜ける動きで変化を付ける。

左はパレホが外の低い位置に開き、エストゥピニャンが高い位置から裏を狙ってモイ・ゴメスが中で受ける。

真ん中にはイボーラが構え、大外を意識したロングレンジのパスを出し始める。

もうこうなってくるとアラベスはまるでプレスがハマらない。追いかけても外され、足が止まってどんどんビジャレアルはリズムが良くなっていく。

そんな中で生まれたパコの2点目はいい流れ象徴だと思う。

〜45分

2点差となり、久保が入ってきたりしたけど選手交代を多くしたビジャレアルは形がよくわからなくなる。


感想

ビジャレアル、前半こそ怪しかったけど後半はかなり兆しを見せてきたと思う。

パコ、モイ、ジェラール、トリゲロス、パレホ、イボーラ、マリオ、パウ。この辺りはイメージを共有化し始めて、どんどんパスが繋がっていった。

スペイン人の基礎技術の高さをまざまざと見せつけられた、久保のライバルは相当強力だ。

次はアトレティコ戦、エメリのことなので変にいじってきそうだけど、この試合後半の形を見せてくれれば面白い試合ができると思う。

おしまい。


リーガ4節 セビージャとレバンテ 〜突き抜ける強さ〜

リーガ4節 セビージャとレバンテ。

強度の高い試合。どちらも強い部分があって、練度も高い。90分目が離せない好ゲーム。
レバンテはセビージャへの対応を上手くしていたけど、それを上回って最後に突き抜けたセビージャの強さに感服。

では試合内容。
スタメン
セビージャ
ボノ、ヘスス・ナバス、クンデ、ジエゴ・カルロス、エクスデロ
フェルナンド、ラキティッチジョルダン
カンポス、ルーク・デヨング、ムニル
レバンテ
アイトール
ソン、ヴェゾ、ドゥアルテ、トーニョ
カンパーニャ、ラドヤ、ヴクチェビッチ、バルディ
メレーロ、モラレス

前半
〜10分
セビージャのビルドアップはCB間へのフェルナンド落とし、ラキティッチジョルダンが縦に横に多く動いてボールを引き出し前に届ける。特にジョルダンはどこにでも顔を出し、フリーランでも違いを作って持てば相手を引きつけた上で味方にボールを出すので中々捕まらない存在。
チーム全体としてもロストした後の素早い切り替えでボールを取り返し、チャンスを与えない。
〜20分
レバンテは10分までボールが取れずに上手くプレーできなかったので中盤を潰そうということでジョルダンに対し厳しくチェイス
するとセビージャはオカンポスが中盤背後で間受けをし始めて更に相手守備を混乱させる。
この引き出しの多さが強み。
ボール保持ができたときはカンパーニャに集める。カンパーニャがめちゃくちゃハマってて、1人なら必ず外すし、囲んでも取れるかどうか分からないレベルの出来。
ここまで、セビージャが試合を支配していたけどレバンテのクロスボールへの対応が非常に良く、決定機は後ろで失った1回だった。確か。
〜30分
レバンテ、引いたときの対応が光る。モラレスを前線に残しての44+1枚で守る。中を固めて侵入許さず、ジョルダンの駆け上がりも前線に入っていたメレーロがケア。
良いクロスを上げてもニアもしっかり切って、人も潰せていたので得点には繋がらなかった。
守備でリズムを付けて、カウンターが出始めてる。起点はやっぱりカンパーニャ。ラドヤとの連係で守備陣切り裂く。前線にボールが渡るとサイドバックがすかさずサポートし、押し込まれる時間が多くとも攻撃には厚みを見せる。
ジョルダンの所も潰せ始め、バルディが良い形でシュート持ち込んだり良い展開に。
〜45分
ただそこでセビージャは手数の多さを見せてきて、フェルナンドの縦抜けを使い始めた。
CB間にいたフェルナンドが縦に行き、ラキティッチジョルダンのIHが低い位置に降りてビルドアップ。これはたまらん。
時間も時間で、レバンテも引っ掻き回され足が止まり始めてオープンな展開になり始める。
こうなるとセビージャのサイドチェンジか炸裂、ウイングの個人技だったりサイドバックの積極的な攻撃参加が活きる。
攻勢のセビージャだったけど点が取れずに前半終わり。

後半
〜10分
フェルナンドの縦抜けで押し込まれる時間が再び増えたレバンテ、ここでヴクチェビッチがフィルタとして活躍。対人の強さで中を開けない。ここでなんとか奪って、カンパーニャが独力で剥がすってことしかレバンテはできなくなってきた。
〜20分
ラキティッチジョルダン、フェルナンドに掻き回されたレバンテは足が止まってくる。でも押し込むけど跳ね返される、を繰り返したセビージャが次に仕掛けたのはロペテギ得意のベンチワーク。プレスが掛からなくなってるレバンテ相手にスソ投入し右ハーフスペースに配置、ヘスス・ナバスをどんどん使う形に変えた。
ここからはクロスでどんどんぶん殴る。
〜30分
オリベルも投入、スソ近くに配置して右で回してナバスを浮かせる。マークを集中させて左の大外エクスデロを使う、って感じでとにかく揺さぶって相手の守備陣を広げていく。
ただそれでも崩れないレバンテ。
集中切れず、スライドも早い。引き分けの雰囲気が濃厚になってくる。
〜45分
オスカル・ロドリゲス、ムド・バスケスも投入するセビージャに対し、途中から入る選手が試合に入れないレバンテは引き分けることに集中したような雰囲気。とにかくクロスを跳ね返す。
これはもう終わりかな、というところで右サイドでムド・バスケスが粘って繋ぎ、執拗に攻め続けた右サイドからヘスス・ナバスが速いクロスを上げて合わせたのはエン=ネシリ。

感想
ほんとにレバンテの守備はよく粘ってて、セビージャへの対応をしっかりやってた。
それに対してセビージャは強みをベンチワークで尖らせていって、何度も挑戦し続けて最後の最後で突き破った。これが強さ。
どっちのチームも良い選手ばかりで、組織としても成熟してて凄く楽しい試合だった。
レバンテはカンパーニャがベスト、セビージャはヘスス・ナバスかな。

つかれた!おしまい。


リーガ4節 ソシエダとバレンシア 〜コレイアとダビド・シルバ〜

リーガ4節、ソシエダバレンシアの試合。

コレイアとダビド・シルバが目立った。


スタメン

ソシエダ

レミーロ、ゴロサベル、エルストンド、ル・ノルマン、モンレアル

ズビメンディ、メリーノ、シルバ

ヤヌザイ、イサク、バレネチェア


バレンシア

ドメネク、コレイア、ディアカビ、ギジャモン、ガヤ

ムサ、ヴァス、コンドグビア、ブランコ

イ・ガンイン、マキシ


前半

まず、ヴァスが中盤でスタート。

前節までのバレンシアはラチッチとコンドグビアを並べたことでビルドアップが不調。

ヴァスをコンドグビアと組ませ、右サイドバックにコレイアを配置。

ヴァスは正確な繋ぎ、質の高いロングキックからの決定的なパスに加えてサイドバックできるだけの対人強さを持った選手でここでの起用が大当たりだった。

サイドバックのコレイアも高い位置を保って正確なタッチと中を見る速さでビルドアップに貢献。守備はある意味すごい。キーパーに1人プレス掛けてるのに自分も追いかけ始めたり、イーブンじゃないボールに全速力で突っ込んだり。規格外すぎる。

ビルドアップが安定したバレンシアは、序盤は相手陣内でのプレーが多い。プレスも前の2人から連動した形で後ろの押し上げもあり、よく潰さていたと思う。

ただ15分ほど過ぎたあたりからソシエダが慣れ始め、ダビド・シルバがライン間で猛威を振るってた。

ソシエダの攻撃はサイドバックを高い位置に上げ、ウイングの2人と同じレーンにならないように抜けて行き攻撃に厚みを持たせる。裏抜けで相手を動かしたスペースにシルバが顔を出して、抜けた選手にパス届けていく。

後ろからも、メリーノが縦パスをバシバシ入れ、自分も空いたスペースに走り込んだり攻撃に幅と厚みを作ったれてた。

その攻撃に対しバレンシアはムサ、ブランコのサイドハーフの2人がサボらずに戻ることで蓋をし、ボランチの2人が中央から引き出されないようにできていた。不安材料としてあったのは、コレイアが変なことをするのでヴァスがカバーしていたとこ。

ただ押し込まれている状況も好ましくないので、30分辺りからまたマキシとガンインの2人からプレスを開始させて、後ろも連動させ、コンドグビアとヴァスでシルバの所に蓋をすることで再び盛り返した。

奪った後もガヤ、コレイアが素早く駆け上がり、イ・ガンインもいいキープと展開を見せてたのでゴール前まで運べてた。

ただマキシがだんだん疲れてくると、後ろからの球出しが復活してやはり押し込まれる展開に。


後半

後半始めから、コレイアがイーブンでもないボールに突っ込む名シーン。君はなんなんだ。

後半もソシエダがボールを握ってバレンシアがブロックを固める展開。

オヤルサバルも入れ、攻撃に比重を置いてウイングの選手が中に入るランニング、イサクが流れながら起点になり、できたスペースをシルバって形で手数を増やしてく。シンプルに、外を使って中に速いクロスを入れる展開も。

ただバレンシアの8枚でのブロックの強度が高くて穴を作らない。クロスを切ることに関してはディアカビもしっかりと仕事してた。

こういう場面の守備でもヴァスは気が効いてて、エリア内に入ってくる選手をケアすることができてた。

バレンシアはボール奪取の後はソシエダの早い切り替え相手に、前までボールを運んで行かずに苦しみ、シエダはボールを持って動かして手数を増やすけども決定機を作らず攻めあぐね、素早い切り替えで消耗していく後半20分まで。

後半25分すぎから、お互い選手を代えて試合が動き始めてる。

ボールを前に運ぶことに苦労してたバレンシア、ボールを持ったらシンプルに裏を狙う形が増えてくる。通らなかったけど72分のシーン、明確になったのが75分の得点シーン。

ヴァスの前が開けるとガヤが一気に加速、駆け上がって上げた完璧なクロスを合わせたのがマキシ・ゴメス。

ソシエダは手数を掛けるも攻めあぐね、切り替えに高い強度を持っていて前がかりになり守備で足が止まっていたところをやられた。

この後もバレンシアが集中を保った44のブロック、前線からの献身的なプレスバックがある守備で点を与えなかった。

85分ではコレイアが完全に裏を取られ掴んで倒して明らかなファウルを取られたのに、なぜかボールを蹴ってキレていた。

最後にVARがワチャワチャやって終わり。


感想

バレンシアはヴァスが素晴らしい。

守備の気の利き方、ビルドアップでの貢献、ロングキックの精度。

ソシエダはシルバが流石のクオリティ。間で受けるセンスとその後のパスコースは唯一無二。見えてるものが違う。


最後に。コレイアはすごい。

サイドバックとは何をすべきなのか。

相手のキーパーに味方と一緒にプレスを掛けることなのか。

相手陣内でイーブンではないボールに突っ込むことなのか。

そんなことあるか。

おしまい。