リーガ4節 ソシエダとバレンシア 〜コレイアとダビド・シルバ〜
コレイアとダビド・シルバが目立った。
スタメン
レミーロ、ゴロサベル、エルストンド、ル・ノルマン、モンレアル
ズビメンディ、メリーノ、シルバ
ヤヌザイ、イサク、バレネチェア
ドメネク、コレイア、ディアカビ、ギジャモン、ガヤ
ムサ、ヴァス、コンドグビア、ブランコ
イ・ガンイン、マキシ
前半
まず、ヴァスが中盤でスタート。
前節までのバレンシアはラチッチとコンドグビアを並べたことでビルドアップが不調。
ヴァスをコンドグビアと組ませ、右サイドバックにコレイアを配置。
ヴァスは正確な繋ぎ、質の高いロングキックからの決定的なパスに加えてサイドバックできるだけの対人強さを持った選手でここでの起用が大当たりだった。
右サイドバックのコレイアも高い位置を保って正確なタッチと中を見る速さでビルドアップに貢献。守備はある意味すごい。キーパーに1人プレス掛けてるのに自分も追いかけ始めたり、イーブンじゃないボールに全速力で突っ込んだり。規格外すぎる。
ビルドアップが安定したバレンシアは、序盤は相手陣内でのプレーが多い。プレスも前の2人から連動した形で後ろの押し上げもあり、よく潰さていたと思う。
ただ15分ほど過ぎたあたりからソシエダが慣れ始め、ダビド・シルバがライン間で猛威を振るってた。
ソシエダの攻撃はサイドバックを高い位置に上げ、ウイングの2人と同じレーンにならないように抜けて行き攻撃に厚みを持たせる。裏抜けで相手を動かしたスペースにシルバが顔を出して、抜けた選手にパス届けていく。
後ろからも、メリーノが縦パスをバシバシ入れ、自分も空いたスペースに走り込んだり攻撃に幅と厚みを作ったれてた。
その攻撃に対しバレンシアはムサ、ブランコのサイドハーフの2人がサボらずに戻ることで蓋をし、ボランチの2人が中央から引き出されないようにできていた。不安材料としてあったのは、コレイアが変なことをするのでヴァスがカバーしていたとこ。
ただ押し込まれている状況も好ましくないので、30分辺りからまたマキシとガンインの2人からプレスを開始させて、後ろも連動させ、コンドグビアとヴァスでシルバの所に蓋をすることで再び盛り返した。
奪った後もガヤ、コレイアが素早く駆け上がり、イ・ガンインもいいキープと展開を見せてたのでゴール前まで運べてた。
ただマキシがだんだん疲れてくると、後ろからの球出しが復活してやはり押し込まれる展開に。
後半
後半始めから、コレイアがイーブンでもないボールに突っ込む名シーン。君はなんなんだ。
後半もソシエダがボールを握ってバレンシアがブロックを固める展開。
オヤルサバルも入れ、攻撃に比重を置いてウイングの選手が中に入るランニング、イサクが流れながら起点になり、できたスペースをシルバって形で手数を増やしてく。シンプルに、外を使って中に速いクロスを入れる展開も。
ただバレンシアの8枚でのブロックの強度が高くて穴を作らない。クロスを切ることに関してはディアカビもしっかりと仕事してた。
こういう場面の守備でもヴァスは気が効いてて、エリア内に入ってくる選手をケアすることができてた。
バレンシアはボール奪取の後はソシエダの早い切り替え相手に、前までボールを運んで行かずに苦しみ、シエダはボールを持って動かして手数を増やすけども決定機を作らず攻めあぐね、素早い切り替えで消耗していく後半20分まで。
後半25分すぎから、お互い選手を代えて試合が動き始めてる。
ボールを前に運ぶことに苦労してたバレンシア、ボールを持ったらシンプルに裏を狙う形が増えてくる。通らなかったけど72分のシーン、明確になったのが75分の得点シーン。
ヴァスの前が開けるとガヤが一気に加速、駆け上がって上げた完璧なクロスを合わせたのがマキシ・ゴメス。
ソシエダは手数を掛けるも攻めあぐね、切り替えに高い強度を持っていて前がかりになり守備で足が止まっていたところをやられた。
この後もバレンシアが集中を保った44のブロック、前線からの献身的なプレスバックがある守備で点を与えなかった。
85分ではコレイアが完全に裏を取られ掴んで倒して明らかなファウルを取られたのに、なぜかボールを蹴ってキレていた。
最後にVARがワチャワチャやって終わり。
感想
バレンシアはヴァスが素晴らしい。
守備の気の利き方、ビルドアップでの貢献、ロングキックの精度。
ソシエダはシルバが流石のクオリティ。間で受けるセンスとその後のパスコースは唯一無二。見えてるものが違う。
最後に。コレイアはすごい。
サイドバックとは何をすべきなのか。
相手のキーパーに味方と一緒にプレスを掛けることなのか。
相手陣内でイーブンではないボールに突っ込むことなのか。
そんなことあるか。
おしまい。