リーガ5節 バレンシアとベティス 〜キレキレ大ベテラン〜
ベティスの大ベテラン、ホアキンの凄みを感じた試合。歳を重ねても落ちない切れ味、増す深み。ペジェグリーニのスーツもレトロでよかった。
では試合内容。
スタメン
コレイア、ディアカビ、ギジャモン、ガヤ
ジェイソン、ヴァス、コンドグビア、ゲデス
マキシ・ゴメス、ガメイロ
ロブレス
エメルソン、バルトラ、シドネイ、アレックス・モレーノ
ホアキン、ギド・ロドリゲス、カナレス、テージョ
フェキル、サナブリア
前線
〜10分
ベティスはギド・ロドリゲスとカナレスが中盤で縦関係を作ってゲームをコントロール。
カナレスがプレッシャーの少ないエリアから、左右に正確なボールを供給。
ギド・ロドリゲスは優秀なフィルター役。
ベティスの攻撃は右サイド、フェキルがハーフスペースに顔を出しながらボールを受け仕掛けていく。
バレンシアはギジャモン、ヴァスを中心に組み立てをしたいけど、収まるところがなく苦戦。
〜20分
ベティスの右サイドで生まれるリズム。
ホアキンとエメルソンのポジショニングが秀一。ホアキン開けばエメルソンが中で抜ける。そこに入ってくるフェキル、取り所がないパス回し。
詰まったときにはカナレスに戻して再び揺さぶる。やり直しも。守備の面でも、ヴァスに入ったボールを厳しくチェイス、隙がない入り方。
得点シーン、前述の右サイド攻勢から。
カナレスの作り直しの鋭いボールを収めたホアキン、エメルソンがタイミングよく駆け上がりクロス、最後はカナレスが上手く相手を外して先制点。ディフレクションもあり、ドメネクはどうしようもなかった。
〜30分
カナレスを捕まえられないバレンシア、右を蹂躙されて次は左サイドも崩され始める。コレイアの守備の弱さに対しテージョ、アレックス・モレーノが裏抜けを仕掛ける。
バレンシアはボールを奪ってもボール回しの質が悪い。
SHの位置が中の密集で受けるような形で、収まりを作れない。ジェイソンはそもそも受けれず、ゲデスは受けてもスピード上げる前にプレスで潰される。パスミスも多く、ブレーキに。
中に絞らせたSHに受けさせ、SBを高い位置に保ちたい狙いは見えるけど、収まらないので攻撃は活性化されない。
〜45分
ベティスの右が止まらない。バレンシアはプレスが掛けられない場面も増えてきて、クロスを上げる際にフリーにさせる場面も。
良いシーンでいうと、40分のゲデスが大外で受けてエメルソンを外したシーン。
ゲデスのドリブルにマキシが呼応してバルトラの裏を駆け抜け、ゲデスもしっかり使った。こんな場面が増えれば。
後半
〜10分
バレンシア、後半に出した答えは早いタイミングで前にボールを放り、ラインを上げてプレスを掛ける。右サイドバックのコレイアを高い位置に保ってガメイロも組立に関与しボールを前進させようと。
ただ、ベティスの囲い込みが早く良い場面作れず。
〜20分
後半入り、勢いを持って入ったけど上手くいかずにイ・ガンインとブランコ投入。
イ・ガンインは収められる選手なので、右での展開は増えるけど中にどんどん入っていくのでコレイアが孤立。
代わって入ったブランコはシンプルにクオリティ不足を露呈。
チームとしてロストも増え裏を狙われる場面も増える。
〜30分
イ・ガンインが精力的に動き、コンドグビアは被カウンターの対応策として右の低い位置でコレイアをサポート、ヴァスは左のボランチとして受けたボールを開いた右サイドバックのコレイアに届ける。
バレンシアのポゼッションが高まっているところ、つまらない形のロストから、大ベテランのホアキンがコンドグビアを引き千切り、テージョのシュートをディアカビが遮り決定的な2点目。
このシーン、ブランコが入ってロストが増えた左で失いホアキンが駆け上がり、ディアカビが寄せずコレイアが寄せてきてテージョがフリーに。
ブロックに入ったディアカビは責められないけど、その前の対応が悪かった。
〜45分
ガヤが何度かいい裏抜けをしていたのに使えないブランコ。なぜ入れた。
ソレール投入、ポゼッションの中心となる。一緒に入ったバジェホも動き多くボールを引き出すので82分のシーンでは綺麗なパス回し。ソレールの動き直しからバジェホがボール引き出し、少ない人数であっという間に前までボールを運んだ。
守備の面でも周りにコーチングしながら、チームを落ち着かせてた。ここでも、ブランコは何度もコーチングされてハマっていなかった。
感想
バレンシア、攻撃の糸口が掴めない難しいチーム状態。
イ・ガンインとムサがいないことでボールを収め運べる選手がおらず前半は酷い出来だった。
ソレールの復帰がどう転ぶか。
ベティスは反対に収まる選手がたくさんいて、リズム良く楽しそうにサッカーしてた。
アンダルシアの大ベテランは老いないのかな。
おしまい。
おしまい。