リーガ4節 セビージャとレバンテ 〜突き抜ける強さ〜
リーガ4節 セビージャとレバンテ。
強度の高い試合。どちらも強い部分があって、練度も高い。90分目が離せない好ゲーム。
レバンテはセビージャへの対応を上手くしていたけど、それを上回って最後に突き抜けたセビージャの強さに感服。
では試合内容。
スタメン
セビージャ
オカンポス、ルーク・デヨング、ムニル
レバンテ
アイトール
ソン、ヴェゾ、ドゥアルテ、トーニョ
カンパーニャ、ラドヤ、ヴクチェビッチ、バルディ
メレーロ、モラレス
前半
〜10分
セビージャのビルドアップはCB間へのフェルナンド落とし、ラキティッチ、ジョルダンが縦に横に多く動いてボールを引き出し前に届ける。特にジョルダンはどこにでも顔を出し、フリーランでも違いを作って持てば相手を引きつけた上で味方にボールを出すので中々捕まらない存在。
チーム全体としてもロストした後の素早い切り替えでボールを取り返し、チャンスを与えない。
〜20分
するとセビージャはオカンポスが中盤背後で間受けをし始めて更に相手守備を混乱させる。
この引き出しの多さが強み。
ここまで、セビージャが試合を支配していたけどレバンテのクロスボールへの対応が非常に良く、決定機は後ろで失った1回だった。確か。
〜30分
レバンテ、引いたときの対応が光る。モラレスを前線に残しての44+1枚で守る。中を固めて侵入許さず、ジョルダンの駆け上がりも前線に入っていたメレーロがケア。
良いクロスを上げてもニアもしっかり切って、人も潰せていたので得点には繋がらなかった。
守備でリズムを付けて、カウンターが出始めてる。起点はやっぱりカンパーニャ。ラドヤとの連係で守備陣切り裂く。前線にボールが渡るとサイドバックがすかさずサポートし、押し込まれる時間が多くとも攻撃には厚みを見せる。
ジョルダンの所も潰せ始め、バルディが良い形でシュート持ち込んだり良い展開に。
〜45分
ただそこでセビージャは手数の多さを見せてきて、フェルナンドの縦抜けを使い始めた。
時間も時間で、レバンテも引っ掻き回され足が止まり始めてオープンな展開になり始める。
こうなるとセビージャのサイドチェンジか炸裂、ウイングの個人技だったりサイドバックの積極的な攻撃参加が活きる。
攻勢のセビージャだったけど点が取れずに前半終わり。
後半
〜10分
フェルナンドの縦抜けで押し込まれる時間が再び増えたレバンテ、ここでヴクチェビッチがフィルタとして活躍。対人の強さで中を開けない。ここでなんとか奪って、カンパーニャが独力で剥がすってことしかレバンテはできなくなってきた。
〜20分
ラキティッチ、ジョルダン、フェルナンドに掻き回されたレバンテは足が止まってくる。でも押し込むけど跳ね返される、を繰り返したセビージャが次に仕掛けたのはロペテギ得意のベンチワーク。プレスが掛からなくなってるレバンテ相手にスソ投入し右ハーフスペースに配置、ヘスス・ナバスをどんどん使う形に変えた。
ここからはクロスでどんどんぶん殴る。
〜30分
オリベルも投入、スソ近くに配置して右で回してナバスを浮かせる。マークを集中させて左の大外エクスデロを使う、って感じでとにかく揺さぶって相手の守備陣を広げていく。
ただそれでも崩れないレバンテ。
集中切れず、スライドも早い。引き分けの雰囲気が濃厚になってくる。
〜45分
オスカル・ロドリゲス、ムド・バスケスも投入するセビージャに対し、途中から入る選手が試合に入れないレバンテは引き分けることに集中したような雰囲気。とにかくクロスを跳ね返す。
感想
ほんとにレバンテの守備はよく粘ってて、セビージャへの対応をしっかりやってた。
それに対してセビージャは強みをベンチワークで尖らせていって、何度も挑戦し続けて最後の最後で突き破った。これが強さ。
どっちのチームも良い選手ばかりで、組織としても成熟してて凄く楽しい試合だった。
つかれた!おしまい。